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●2002年11月29日(金)
11月29日(金)くもり後こさめ
ゆっくり起きて、韓国街へ行く。前から気になっている韓国文字ばかりの店の正体を探ろうと思い立ったのだ。本当のことを言うと、韓国文字ばかりではなく、ベトナム語で一言「On
San」と書かれている。なんだか温泉って読めませんか?
店の前にバイクを止める。カウンターのような配置の机のむこうにいるオババは最初からコミュニケーションをとるつもりがないようで、英語とベトナム語で話しかけても隅にいるオヤジを指さすばかりだ。もしかすると韓国語しかできない韓国人で、オレを一目見るなり韓国人でないことを喝破したのかもしれない。
オババの指示に従って隅のオヤジと英語で話す。だが話す前にここはなんなのか見当が付いてしまったのだ。狭い店内には大小のポリ容器やペットボトルが所狭しと並べられている。そのペットボトルに「On
San」の文字が。ここはオンサンブランドのミネラルウォーター屋だったのだ。
「これは韓国の水?」
「いや、ベトナムのだが、韓国の技術で作っている」
などと当たり障りのない会話を終えて外に出た。温泉の夢は消えた。
次は以前行った怪しげなマッサージ屋に併設している韓国垢すり。前は9時の開店と同時に行ったので、垢すりはできたが、2つある湯船状のプールには水が入っていなかった。あれにお湯が入っていれば、温泉とは行かないまでも銭湯気分は味わえるのだが、ひょっとするとサウナ用の冷水かもしれない。それを確かめに行く。
隣の駐輪場にバイクを止め、受付で身体を擦るジェスチャー。5万ドン払ってロッカールームで、バスタオル一枚になり、風呂場へ。2つある湯船のひとつには見事にお湯が張られ、「sauna, harval
hot water」と書かれている。もうひとつは「cold water」だ。これはサウナじゃない、と思いつつ熱い方に浸かる。風呂にしてはちょっとぬるめだが、なかなかいい湯である。
奥にはスチームサウナもあり、隅に垢すり用の寝台がある。朝っぱらから韓国人らしきオヤジがカランで身体を洗っている。まさに日本の銭湯を小型にした感じだ。
ゆっくりと湯に浸かって、垢すりをしてもらう。短パン姿の兄ちゃんがゴシゴシやってくれ、その後石けんで身体を洗ってくれる。更に軽くマッサージ。なかなかいいサービスだと思っていたら、兄ちゃんの手は下腹部にのびる。それはやめてくれ。マッサージとそれが一緒になっているのは、姉ちゃんでもいやなのに、相手がごつい兄ちゃんではたまらない。
「そこは姉ちゃんオンリーだ」
と言ってお引き取り願う。韓国ではこれって当たり前なんだろうか?
もう一度湯船に浸かって店を出たら12時。町へ出てワンタン麺屋で昼食。このワンタン麺屋は古めかしい屋台を屋根付きのスペースにつっこんで麺を茹でている。昔は外で営業していたのだろうが、警察の目が厳しくなって、中に引っ込んだのだろう。大盛りワンタン麺1万2千ドンを食べて、編集部へ出勤した。
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