特別越馬混合部隊
サイゴンホッパーズ
ベトナム北部走破計画異聞

by ジャアク商会ベトナム支局員 笹原亮

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episode 3

移動

 バイク以外の移動は飛行機とタクシーである。
 ハノイ行きの飛行機は19:50分発なので、18:30分に空港ロビーで待ち合わせる。mikは定刻にロビーに到着。バックパックの外にウエストバックとボストンバックという荷物。それに手持ちでヘルメットだ。
 30分遅れで現れたクマプーと玉チャンも荷物は多い。みんなバイク用のブーツやカッパ、グローブなどを持っているからだ。これらは走り始めれば身につけてしまうので、かばんの数がひとつ減ることになる。
 早速チェックインし待合室でビール。クマプーと玉チャンは小腹を減らしてワンタン麺をすする。このワンタン麺、麺はカップ麺だがワンタンは別誂えの特別品だ。だがその別誂えワンタンに二人とも見事にアタり、便所がよいが始まろうとは、このときに予測できるはずはないのだった。
 腐れワンタンにやられた二人を尻目に、飛行機はなかなか飛び立たない。小刻みに何度も流されるディレイのアナウンス。3度目くらいのアナウンスでキレたおやじが、空港職員にどなりまくり、格好のエンターティメントが始まったと、暇な乗客が取り囲む。ハノイ弁でまくし立てるおやじ。たしかにこれ以上遅れると、ハノイ着は23時すぎ、市内に24時すぎに入ることになり、ホテルの確保も怪しくなってくる。見限ってチケットの再発券を受け、市内に戻っていく客もいる。
 明日朝イチのフライトだとハノイ発が午後になるが、mikが建てた予定では初日は150km程。山道とはいえ舗装路なので、4時間もあれば充分、つまり明日発でもなんとかなるのである。それより今晩ハノイのバイカー達から仕入れるはずだった情報が手にはいらない。
 結局2時間遅れで飛行機は離陸し、一行は深夜すぎのハノイで宿を探すことになったのだ。
 
 帰りの便は17:40発。予定では土曜日にハノイに戻ってくることになっているが、何かあった場合に備えてフライトは日曜の遅い便を押さえてある。

 結果、予定通り土曜日に戻ってきた一行は、夕方便を変更して早く帰ることにした。
 奥さんに一刻も早く会いたいクマプーは、1席だけ空いていた11:30発の便をさっさと押さえ、そんなことはどうでもいいmikと、特に待っている人もいない玉チャンは16:50の便を押さえた。ふたりは空いた時間で民俗学博物館を見学。実際に会ってきた少数民族について、後追い学習をしたのだった。

続きはepisode 4-1 へ

 

 

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