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毎回辺境地で警察とトラブルを起こすホッパーズだが、今回は1度だけで済んだようだ。
事のおこりは3泊目が明けた朝、ソンマーの町だ。宿のおばちゃんが警察に預けたパスポートを取りに行くので、誰か一緒に来い、とクマプーを連れて警察に向かった。玉チャンとmikはその間に向の飯屋に朝飯を食いに行く。クマプーも
「すぐ行くからボクの分も頼んでおいて」
飯を食い、コーヒーを飲んでもクマプーは来ない。その間クマプーはすきっ腹をかかえて、警察で調書を取られていた。
警察に行ったクマプー、なかなかパスポートを返してくれないのでどうしたことかと訝っていると、係官がやってきて許可証の提示を求められた。この町はラオスとの国境エリアなので、ベトナム人でも許可証がないと立ち入れないのだ。
何年も前から国内はどこでも旅行できるようになったはずだ、と食い下がったが、ここは特別だ、と最近交付された法律を見せられて万事窮す。
係官の質問に答え、それを隣に座ったねえちゃんが、すごいスピードで3枚の調書にまとめあげるのを見つめるばかり。その後
「後のふたりも呼んでこい」
となって、クマプーは二人に合流する。
とぼとぼと警察にやってきた3人は調書にサインし、別の下っ端が別の書類を作るのを神妙に見学する。
ところがこの下っ端、仕事が遅い。二人がかりで6枚の同じ書類を作るのに結構な時間をかける。それが終わるとまた法律綴りを持ってきて、拘留者に読み聞かせる。読んでもらったってベトナム語なんぞ分らないのだが、そういう決まりなのだろう、律儀に全部読む。
それは罰金に関する規定で、国境エリア不法侵入は50万〜200万ドンと書かれている。こういうことだがこれでいいか、というわけだが、そんなことを言われても「いやだ」とは言えない3人だった。この辺になってくると、「金は払うから早くしてくれ」という心境だ。
それから下っ端は上司に書類を見せに行き、上司共々やってきて、今回は初めてだし法律を知らなかったのもウソではなさそうなので、50万ドンとする。という裁定を拝受した。それから下っ端は罰金に関する書類を仕上げにかかる。もう少しで終わり、というところでチャイムが鳴り11時、休み時間だ。午後1時から再開するので、1時に来い。そう言って去っていく下っ端。公務員は休み時間には正確なのだ。
1時に戻ると10分程で書類は完成。それを持って別の下っ端と一緒に銀行へ向かう。銀行で払い込みを完了し領収書を貰い、やっと解放される。結局2時。予定ではディエンビエンフーまで行くはずだったが、とにかく行けるだけ行こうと出発する。
収穫は警察で得た道路情報で、当初予定していた山越えの道はバイクでは不可能、徒歩でも3日くらいかかることが判明。来た道を戻ってソンラーへ出、そこからディエンビエンフーへ向かうことにした。 |