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事故はなかったものの、バイクの故障は頻繁に起きた。
マイチャウを雨の中出発した3人だったが、すぐにクマプー号がストップ。これが北部走破中続くクマプー号キャブ不調の始まりだった。
雨の中でキャブを開け、掃除をする。1時間ほどでなんとか復活し、ソンラーへ向かう。
その下りの舗装路のワインディングで、クマプーが転倒。舗装のワインディングなどサイゴン近郊にはないので、ベトナムに来てからバイクに乗り始めたクマプーは苦手なのであった。
途中で雨がやんだが、標高が高く肌寒い。玉チャンはセーターを物色するが、なかなか見つからず、やっと見つけたのはおばちゃん用の紺のセーター。それでもないよりましと買ったものの、でこぼこ道で2ストオイルの予備、合羽のズボンと共に落としてしまう。セーターは荷台に引っ掛かってなくなりはしなかったが、チェーンに巻込まれて大きな穴が開いてしまった。
mikは雨に備えて、不慮の事故死を遂げたホッパーズ名誉会長の形見の合羽の上を持ってきた。こいつはゴム引きで、暑いが雨には滅法強い。
ところが合羽も寿命が尽きたのだろう、圧着してある合わせ部分が崩壊し、ポケットが取れてしまった。ポケットに続いて左のひじから上腕部、両サイドと崩壊しだし、しかたなくガムテープで応急修理だ。
ソンマーの手前で、クマプー号がガス欠。クマプー号は大食いなので、ガス欠の可能性が高いためペットボトルを常備するように警告されていたが、持っていない。日本だったら道端を探すと清涼飲料の空き缶やペットボトルが見つかるのだが、そういうものも拾い集めてしまうほどこの辺は貧しいのだ。
こういう時はベトナム人のおせっかいな性格に助けられる。後から来たバイクが止まってくれ、玉チャンが近くの店までガソリンを買いに連れていかれた。
翌日、こんどはキャブからガソリンが漏っている。またキャブを開けて掃除。掃除した後はとりあえず調子がいいのだが、すぐにバイクを止めるとガソリンが漏るようになる。ガソリンタンクからキャブへ至るパイプの途中にフィルターがかましてあるのだが、実際にあるのは外側だけで、中身のフィルターは犬に食われてしまったのだ。布でいいから詰めておけばいいのに、そのままにしておいたのも不調の一因である。
バイクを止めるたびにガソリンが漏るので、クマプーはバイスプライヤーでその都度ガソリンパイプを締めて漏れを止めている。こういう時は、オフのないヤマハのガソリンコックは不便だ。
やはりガソリンコックはシンプルなオン・オフ・リザーブのが一番いいというのが皆の意見である。 |