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「若さとは燃えることである」 これは安田氏が中学生の時に担任の教師から教わった人生訓である。幼いころから政治家になることを夢見ていた彼はこの言葉に感動し、以後はあえて苦難の道を行き、常に燃え続けるための環境を求めている。 ![]() 大学を出るときも、彼は普通の人たちとは違う道を選んだ。 「卒業してこのまま就職するより、もう少し自分を鍛えてみたいと思ったんです。それでベトナムにやって来ました。最初は中国に渡ることも考えましたが、まだ開かれていないベトナムのほうが自分に厳しいだろうと思いました」 しかも、ただ旅行しても意味がない、本当の文化と歴史を学びたいと考えた彼は、ホーチミン市のベトナム人家庭にホームステイし、寝食を共にする。収入は日本語学校の教職で得ていたが、月給はわずか100ドルで、生活は楽ではなかった。 「それでも充実した日々でした。人間としての勉強がかなりできましたね」 その教師活動がさまざまな事情で続けられなくなると、彼はいったん日本に戻って仕事を探す。求職時の条件は、「ベトナムで働く」 こと。ベトナムで暮らした経験を無駄にせず、なんとか生かしたいと考えていたのだ。 そうやって見つけたベトナム関係の商社に入ると、彼はふたたびホーチミン市に戻ってきた。しかし2年後、社内の事情でベトナムからの撤退が決まると、彼は退社して独立する。今度は職探しもしなかった。 「いまさら他の会社に入っても、またゼロから始めなければならない。それなら自分の会社を作ってゼロから始めても同じだと考えたんです」 まずは自分でできることをと考え、これまでの経験を生かして投資のコンサルタントや貿易の代行、ベトナム旅行の関連業務を行う会社を香港で設立した。これが波に乗り、96年には念願のベトナム法人会社をもう1社設立して、こちらではベトナム初の子供用品販売専門スーパーを建設・経営している。 「大切なのは向上心です。常に前進する気持ちがあればなんとかなるんです」 一所懸命に打ち込む心、それさえあれば人はいつまでも若い。異国での事業拡大に精を出すが、その一方で政治家になる夢も忘れていない彼は、このまま永遠に若いはずだ。 |
プロフィールSHOICHI YASUDA 1967年、岐阜県大垣市生まれ。29歳。 |
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