クマプー山本+笹原亮の

雲南・ラオス紀行10

執筆 笹原亮

エピローグ
ビエンチャン−ハノイ

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 旅の最後の日、ビエンチャンからハノイに飛行機で飛ぶ。眼下に何日もうろついた北ラオスの山並みが広がっている。ラオスは本当に山ばかりだ。山間を流れる川はたまに見えても、道や人家はほとんど見えない。やがて人家が目立ちはじめたのは、多分ベトナムに入ったからだろう。この山のどこかに国境線が引かれている。

 ハノイのノイバイ空港で国内線に乗り換え、HCMへ向かう。空港で飛行機を待っていたら、知り合いのベトナム人に会った。彼女はお客さんを連れてHCMに戻るところだ。
 彼女と話していて、プノンペンでおきたベトナム航空の墜落事故の話題になった。
 彼女が、
「亡くなった日本人は南蛮亭の社長です」
 と言う。
 しばらく何も聞こえなくなった。現実感が全然ない。
 南蛮亭の社長は我々のごく親しい知り合いであるばかりか、私とは一緒に仕事をしているのだ。

 気を取り直して、HCMへ電話をかける。悲しい話は本当だった。クマプーと私は何も知らず、山の中をうろうろしていたのだ。

みんながお世話になった
故 高野道郎氏

 

- 終 -

笹原亮
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