バンコクにはいくつもの泥棒市場が存在するが、ここはその中でも最大手。過去にはここに王室の宮殿もあったらしいが、今ではその面影すらない。 歩道はともかく、道路上にまでべたっと並べられている商品は油にまみれた中古の金属製品が多く、出所不明の分解された車やバイクの部品、使いものになるのかわからないテレビや年代ものの扇風機といった電化製品、掘削用具や大型大工道具などが極めて雑多に転がされている。 「泥棒市場」 という命名の由来は、第2次世界大戦終戦前までこの一帯で実際に盗品売買が行われていたから。日本の戦後にもあった闇市のようなものだろうか。 ヤワラー通り西の突き当たりにあるボリパット、チャクラワット両通りに東西を挟まれた一画。 |