王朝開朝者ラーマ1世の命により、ワット・プラケオ建立と同時に建設着工された、ワット・プラケオの中でもっとも古い建築物のひとつ。
内部は一般公開されていないが、ここにはラーマ1世みずからの手で改良された仏教経典の原本が納められている。
入口の階段横では、外敵の侵入を防ぐため、金色に彩られた鬼(ヤック)と蛇(ナーガ)が警護している。
このプラ・モンドップの周囲、四方の角から少し離れたところには、金色に塗られた小さな祠風の小塔がいくつか立っている。これは本来仏像を安置するために用いられるブッサボックと呼ばれる方形開放型移動可能玉座だ。
しかし、ワット・プラケオのブッサボック内には、仏像ではなく、歴代のチャクリー王朝国王の象徴が金色に形取られて中央に据え置かれている。
その象徴とは、ラーマ1世が冠、ラーマ2世がガルーダ、ラーマ3世が城、ラーマ4世が冠、ラーマ5世が髪飾り、ラーマ6世が武具、ラーマ7世は3本の矢、ラーマ8世は菩薩像、ラーマ9世は象と傘)である。
ラーマ1世から5世までの5つの象徴はラーマ5世の手で、ラーマ6世以降の4つの象徴は現国王プーミポン・ラーマ9世の手で作成されている。 |