シリラート病院法医学博物館

 小さな館内には額に穴のあいた頭蓋骨や、切断された腕、血にまみれた衣服、真っぷたつ割られたホルマリン漬けの顔、ノコギリや刃物など凶器の数々が展示されている。
 ガラスケースに納められた5体の黒ずんだ標本は、処刑された凶悪犯罪者の死体を樹脂で固めたもの。
 中でも有名なのが、1991年にその生涯が映画化されたシーウィという名の中国系移民の標本だ。この男は1950年代初頭の数年間にわたって5人の幼い子供を誘拐して殺害し、不老長寿の妙薬としてその内臓を食っていたらしい。
 薄気味悪い異色の博物館だが、地元の人には人気があるようで、私も最初は地元の女子高生に案内されてここに行った。
 シリラート病院内の死体置場横のビルの一角にある。

 

 

シリラート病院外科博物館
Sood Sangvichan Prehistoric Museum & labolatory

 シリラート病院の外科にある医学博物館。
 3階の展示室に至るまでの階段の壁には、タイ医学界に貢献した人々の肖像画が飾られている。
 世界的に名を馳せているシャム双生児をはじめとして、展示されている標本はとても充実しており、普通の神経の持ち主なら気分が悪くなってしまうだろう。
 医学目的の標本は医療関係者の献体によっているが、医学に一生を捧げ、死後もその体をさらなる発展のために捧げた人たちの思いにはまったく頭が下がる。
 興味本位ではなく学究的な態度で見学したい博物館だ。

(注::外科博物館は現在一般公開していない)

 

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