タイでの旅行トラブル集 窃盗25

どこでなにが起こったのか?

クレジットカードで
いつのまにやら40万円
不正使用

提供 ジャアク商会

報告 タイ駐在員 M

 

ジャアク商会様

 バンコク駐在中のMと申します。先日父がタイに1人で遊びに来た時、クレジットカードの不正使用に遭いました。

 以下、父からの聞いた話と行動です。

 

●12月15日(金)

 オーストラリア人と称する女性がサイアムのスターバックスで声をかけてきて、談笑。翌日10:00に同じスタバで待ち合わせる約束をする。

オーストラリア人 女性 自称:ケリー

年齢50歳位

身長165〜170センチ弱

体重55〜60キロ程度

ブラウンヘアー

  

●12月16日(土)

 翌日10:00に同じスタバで待ち合わせ、その後、タクシーで彼女の滞在先に行き、昼ごはんをご馳走になる。タクシー代は61バーツ。

 旅行で来ていると言いながら、なぜか一軒家に到着すると、タイ人の叔父さんと称する者が出てきて歓迎される。

 しかし、お昼ご飯をご馳走になると、なにかあわただしくなり、仕事の用事が入ったのでまた翌日に夕食を食べようと言われたそうです。

 父いわく、彼女はオーストラリアでブティックを経営しており、タイで服を仕入れてオーストラリアに送る荷物が急に届き、パッキングする必要があるので、明日の夕食を一緒に取ろうとなったそうです。

 

●12月17日(日)

 翌日夕刻17:00、再びスタバで待ち合わせ。その後の行動が不明です。

 そして、夜の9時、10時になっても父から連絡がなく、帰宅もしないのでなにか事件に巻き込まれている可能性もあると思い、インターネットでいろいろと調べるうちにこのサイトへたどり着きました。

 0時を過ぎても戻って来ません。いよいよ事件に巻き込まれている可能性もあると思い、ツーリストポリスと警察の電話番号を調べ、いつでも電話できる準備をしておきました。時間も遅いので日本にいる母に連絡するのも気が引けますし、これ以上熟年離婚を増やすのもと思いながら、12:30になり、なにかよい方法がないかと考えました。

 もしも事件に巻き込まれているのなら、クレジットカードが使用されているはずです。午前1時近くになるので、これ以上は放っておけないと思い母に連絡し、持っているクレジットカード会社に確認してもらいました。

 保有カードは3枚。

AMEX
OMC・JCB
出光・セゾン・JCB

 まずはAMEX。利用金額等、詳細を聞くが教えてもらえない。事情を説明すると、利用している金額は事件性のある金額ではないという返事。本人以外にはなにも話せないと丁重に言われる。しかし、カードの使用は停止できると言うので、停止を依頼。

 次に、OMCのJCBカード。利用金額、時間は教えてくれるが、利用場所、店舗名、住所、電話番号は教えてくれない。
 利用金額は約35,000円。バーツで約1万バーツなので、犯罪性があるかないかぎりぎりの金額。しかし、『タイの一般常識・2 .勘定は誰が払う』の通り、タイの事だから自称オーストラリア人が数名友人を連れて来た可能性もあり、父が払ったのかと思いつつ、半分納得、半分疑惑。
 すると母から連絡があり、

「私の出光・セゾン・JCBカードも持って行ってるわ」

 とのこと。
 すぐに出光・セゾン・JCBに連絡を入れるが、夜中のためか誰も電話に出ない。

 すると1:30分頃、ガチャガチャとドア開く音。
 父が帰ってきました。
 もしかすると……と気持ちの中では最悪のケースも考えていたので、ホッと一安心。
 すぐに事情を聞くと、

「WESTIN HOTELのバーで飲んでいた。タイはホテルでも安いよなぁ。ほら、1,000バーツだよ」

 ん? 3万円以上使われているのにと思いつつ、父がウソ言っているのか、もしかして気持ちよいことをしてきた父の照れ隠しなのか?などと思いながらも時間も時間だったのであまり詳細は聞かず、とりあえず就寝しました。

 ただ、タイに来てから数日間、毎晩午後10時には眠いと言いながら寝ていた父が、この日は午前1時過ぎに戻っても眠いとは一言も言わず、元気な父の姿を見ると、睡眠薬で眠らされていたから眠くないのか、久々のハッスルで元気なのか、私の頭の中はいろいろな思いがかけめぐり、寝不足のまま翌日会社へ出勤しました。

 

●12月18日(月)

 翌朝8:30、母から電話があり、

「出光・セゾン・JCBだけど、連絡したの。そしたら、パパが昨夜40万円近くも使っているんだって!」

 しまったぁー!

 詳細は父に尋ねてもあいまいで不明です。なにか楽しいことがあったからこれはこれでよいのか、あるいは家族には言えないことがあったのかわかりませんが、上記のような被害が遭われた方や、このような話をご存知の方がいれば教えて下さい。このような話はいくらでもありますね。

(2006.12 タイ駐在 M)


 

 残念ながら「いくらでもある」とお答えしなければならないですね。

 今回の場合は睡眠薬が使用されず、そのため体に被害が及ばなかったのが救いでしょうか(使用されていたら、その日のうちには帰ってこれない。それくらい強烈に効く)。

 ですので、ホテルの客室内あるいはバーでスキを見せた間に財布の中からカードを抜かれ速攻でキャッシングされたかたか、服の買い入れの代金を立て替えてくれと言われて(明日または来週にあなたの銀行口座に振り込むからとウソをつくのが手口)自分から渡したかのどちらかと思われます。
 こうした振り込み詐欺の手法もまたよく聞く話です。

 誘ってくる女性の国籍は様々で、女のようでいて実は男であることも珍しくありません。容姿にだまされてうかつに心を開いたりしないように気をつけましょう。

ジャアク商会代表 フジイ

 

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